夜中の話

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夜中の話

昨日の夜中の一時過ぎ、家のチャイムがなった。うたた寝してたからびっくりして起きた。けど怖くて動けず、当然玄関までいけなかった。

うちを知ってる人なんていなかったし、年に一回は今まで引っ越してきたから、友達ですら知らない。誰か後つけてきたのか、いやそれはないし。もしかして不動産業者の事務の人で、この間へんなもの送ってきた、このへんに住んでる人が、私がさっき送り火してるとこ見て、なんとなく来やがったのか?といろいろ考え、少し落ち着いてからようやく穴を覗きに行くも、誰もいなかった。ピンポンのあと、しばらくして帰る足音聞こえたし、帰ったのか。

と、住民が誰か帰ってきた。少し見てると、うちのドアの下を見て驚いて過ぎ去っていった。やっぱりまだ誰かいるんじゃないかと、恐る恐る鍵を開けドアを開けてみると、ドアノブに袋がぶら下がっていた。めっちゃ気持ち悪かったけど、中を見たら、お菓子が二袋入っていた。は?なんでお菓子?しかもレシートが入っていて、すぐそこのコンビニで買ったものであることが判明した。

ていうか、もし私の知り合いなら、私がお菓子食べないって知ってるから、やっぱり知らない人だと、また気味悪くなった。家にあがりこんで一緒にDVDでも見ながらお菓子食べる気やったんかい、と思うとさらに気持ち悪くなった。よっぽどそこで110番しようかと思ったけど、どうせ話聞くだけでなにもしてくれないのが警察。大概、追いかけられてる人が死ななきゃ動かんやないか。それを思うと時間の無駄やな、明日早いし、気になるけどはよ風呂入って寝よ、ってなった。

それに、そのお菓子買ったとこ、私のよく行くお友達の女性店長のいるコンビニだったから、明日相談にのってもらおうって思うと、少し冷静でいられた。

翌日夕方、店長に相談した。何番のレジか、と聞かれて、レシートを写メしてたのでLINEで送ると、すぐに調べて返事をくれた。忙しい人なのにものの2、3分くらいで連絡をくれた。私のことを心配してくれて、ほんとはよくないけど、ということで、防犯カメラの写真をまるで裁判所の写生?のように書いて見せてくれた。まさかの女の人だった。美術部卒業の彼女の絵は写真のようでリアルだった。全く見たことなかった。でもやっぱ、現実見ると、こわ!って思った。店長から、髪の長い女の人だったよ、と言われたときも怖かったけど。店長も初めて見たお客さんだと言っていた。この辺の人じゃないみたいだ。

いや、でも女性だったから徐々に少し安心してきた。店長が、階を間違えたんじゃないか、って言ってくれた。確かにそんなこと、わたしもかなり経験がある。きっとそうだろう。夜中だったからわたし過敏に反応しちゃったけど、そういえば上の階の人男性だし、間違えたのかもしれないなって。電話すりゃええやないかい、と思ったけど、好きな人とか付き合ってる人に夜中電話するのはさすがに気が引けたとかあるんかな、とか。自分が安心する妄想をしてみた。もし防犯カメラの人が男性だったら、それもって警察いこうってなったけど、今のところ、まあいっか、と思ってる。

しかして、あのお菓子は、まだ玄関にある。お菓子には申し訳ないが、どうしようもない。もしかして、誤解だったと、取りに来てくれるのではないかと、期待している節もある。早く彼に電話なりして、昨日夜中に会いにいってごめんね、お菓子食べてくれた?とかなんでもいいから確認しやがれ、とか思う。


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