米経済指標下振れ受けドル下落

昨晩の外為市場は、米住宅関連指標の大幅な下振れを受けてドル売りが強まり、ドル円は
99円後半から99.30割れまで下落。米債も大幅上昇となり、米債10Y金利は2.465％まで
低下する局面も。

欧州時間序盤は、欧州周辺国国債の上昇が見られるも、外為市場では緩やかなドル売り
気味の推移。ドル円は100円前半が重く、次第に99円後半に定着。

NY時間に入り、米6月中古住宅販売件数が508万件と予想を大きく下振れすると、ドル
売りが加速し、対ユーロで1.3218、対円ではS/Lを巻き込みながら99.28まで下落。売り
一巡後は調整的な反発を見せるも、全般にドルの上値は重い。対円での下落幅とその
後の戻りを考慮すると、参院選の与党圧勝にも関わらず円売りが強まることがなかった
ことに対する円ショートの投げも含まれていたと考えられる。
市場はそのまま動意を失い、ドル円99円半ば、ユーロ円131円前半でのクローズとなった。